皆さんは初めて会う人のどこをチェックしていますか?
顔の3分の1をしめる口元で、その人の第一印象に大きく関係しています。一度決められてしまった第一印象を変えるのは非常に難しく、仕事や人間関係に深く結びついています。
お口は毎日行うコミュニケーションにおいて、欠かせない部位です。
正面から見えるところに悩みがあると、他人の視線が気になって、自然な表情が作りにくくなってしまいます。
例えば、前歯の色が左右で違う、長さが違う、変な方向を向いているなど色々とあります。
悩みのない状態にすることで、口元に自信が持て、コミュニケーションがよりスムーズになります。
綺麗な歯は一時的に白さだけ保持するのではなく、衛生状態や機能面でも適切な状態にすることで、保険で治療した歯よりも長持ちし、お口の健康を保てようになります。
虫歯を保険診療内で治療すると、小臼歯は銀歯かプラスチック、奥歯は銀歯が適応されます。
銀歯は硬くて丈夫なのですが、お口の中では黒っぽく見え、自然歯の色と大きく異なるため目立ちます。
また、銀歯やプラスチックは適合が悪く、銀歯と歯の間に隙間ができやすくなります。
そうすると、そこから菌が入り込み、気付かないうちに虫歯が進行することがあります。しかも金属アレルギーを誘発する可能性もあり、必ずしも体に良い素材とはいえません。
当院では金属を使用しない治療(メタルフリー)の治療を基本としています。
金属を使用する治療には見た目の問題の他にも、色々な病気を引き起こすリスクがあります。
銀歯が原因で、下記などの症状があらわれるケースが報告されています。
- 舌痛症
- 味覚障害
- 口内炎
- 口腔内の刺激痛湿疹
- 肌荒アトピー性皮膚炎
- 頭痛
- 肩こり
- 倦怠感
- 不眠
- イライラ
- 冷え性
- 自律神経失調症
- 慢性疲労症候群
- 不妊症
- うつ病
そのため当院では、虫歯治療時の詰め物・被せ物にも一切金属を使用せず、すでに銀歯がある方にはセラミックやジルコニア等へ交換する治療も行っています。
金属の除去の際には、口腔外バキュームを使用し、金属粉末の飛散を防いでいます。
当院が考える金属治療の問題点
金属を使った治療には問題がありますが、ほかにも重大な問題があります。
- 作り手によって
大きく左右される
- 「型を取る→模型にする→技工が作る」
金属で作ると大まかにこのような工程を踏みます。
工程が増える分、作った物に誤差が生じ、結果として歯に合わない物が出来上がってきます。
- セメントの劣化
- 金属と歯は結合している訳ではなく、セメントを介在させ摩擦力ではめているだけなので、時間とともにセメントが劣化し隙間が出来てきます。その隙間から細菌が入り込み、虫歯を再発させてしまいます。
- 金属は取れにくく
内部で虫歯が
進行しやすい
- 金属には歯が虫歯になっても取れにくい性質があます。金属と歯のすき間から細菌が入り込み虫歯が再発した場合もなかなか気づくことができません。金属内部で起こる虫歯の再発は、かなり進行し痛くなってから気づくことがほとんどです。神経を取った歯では痛みを感じることが無いので、金属を外したら手遅れ…歯を抜かないといけない、ということもあります。
- 金属やプラスチックは
虫歯菌が付着しやすい
- 金属やプラスチックはその通電性や性状から細菌が付着しやすく、虫歯の再発や歯周病の発症リスクを高めてしまいます。
- 金属は歯に比べて
熱による変化が大きい
- 毎日の食事では熱い物や冷たい物といったさまざまな温度の食べ物を口にします。
そのたびに金属は膨張・収縮を繰り返しています。
そのためセメントが壊されやすく歯との間に隙間を生じます。
金属の詰めものですと歯の内部で膨張して歯にストレスを与え亀裂や破折の原因とも成り得ます。
歯と物性が近いセラミックやその他の材料、そして化学的接着システムを用いることが重要と考えます。