むし歯治療
むし歯治療
一般歯科は、むし歯や歯周病、根管治療、入れ歯の製作といった全体的な口腔内トラブルをみる保険診療の歯科のことを言います。また、お口まわりに関する相談や治療後の定期的なメンテナンスまでその診療内容は広範にわたります。
近年、歯周病と全身疾患(糖尿病・高血圧・骨粗鬆症・関節炎・腎炎・狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患・脳梗塞などの脳血管疾患・早産・低体重児出産など)の関連性が明らかになるなど、口腔ケアの重要性が増しています。
当院では、お口の中だけでなく、ライフスタイルやどのような健康を望まれているかをうかがい、一人ひとりの患者さまに合わせた診療方針をご提案し、お口の健康と全身の健康をサポートさせていただきます。お口の中に関して不安やお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。
口腔内細菌(ミュータンス菌など)がお口の中に存在する糖分やタンパク質を分解し酸を排出します。この酸に長期間さらされることで歯の表層のエナメル質を溶かしてむし歯を作ります。
歯質は個人差があります。エナメル質の硬さや層の厚さによって丈夫な方もいれば弱い方もいらっしゃいます。
口腔内に常在する多くの細菌が歯を溶かす酸を作り出します。
エナメル質はPH5.5以下で徐々に溶けていきます。食後30分でPHがアルカリから酸性に変化しゆっくりと元のPHに戻ります。
間食が増えると、口の中がずっと酸性になり、むし歯になりやすい状態になります。間食を控えたり、糖分の少ないおやつを選んだり、バランスのとれた食生活を送ることを心がけてください。
食後に歯ブラシをするまでの時間が遅ければ、酸にさらされる時間も長くなります。
歯の表面にあるエナメル質のみにできている段階です。
歯磨き指導とフッ素塗布を行い定期的なメンテナンスで再石灰化を促進してあげることで修復が可能です。
点状に白濁している、エナメル質表面に光沢がない・触ると粗造(ザラザラ)になっていることがあります。
見つけて分かる場合もありますが、患者さまご自身で見つけることは難しい場合もあります。
むし歯ができた部分のみを削って詰め物をする。予防処置にて進行を防ぐ場合もあります。
⇒比較的簡単な治療で終わります。
詰め物の材料は、歯科用プラスティック(レジン)またはフッ素含有のセメントです。
むし歯がエナメル質を越えて象牙質まで達した状態です。
まだ神経までは達していませんが、神経に近い部分まで進んでいる場合は、冷たいものがしみるなどの症状がでます。
歯と歯の間にむし歯ができている場合は、物がよくはさまる、デンタルフロスがよく切れると感じることもあるかもしれません。
⇒小さいむし歯では、歯科用プラスティックやセメントで詰める治療をします。大きいむし歯では、削った後に型をとり、詰め物(インレー)を歯科用セメントにて装着します。
インレーには保険の金属や、自費診療による白いセラミック、ジルコニアなどがあります。
むし歯が神経まで達した状態です。
冷たいもの、熱いものがしみる。咬むと痛い。何もしていなくても痛みを感じる。など症状がはっきりしてくる場合が多いです。
しかし、まれにゆっくり進行した場合や、咬む力が加わらない部位だと、特に症状なく神経まで達していることもあります。
日常生活にも支障をきたしてくる段階です。早めの受診をお勧めします。
⇒歯の神経を取り除き、数回の消毒を繰り返しした後、薬剤を詰める根管治療を行います。その後歯にかぶせ物を作ります。
かぶせ物の種類は、金属、セラミック、ジルコニアなど、部位や患者さまのかみ合わせなどを考慮した上で色々な種類からお選びいただけます。
むし歯がさらに進行し、歯の頭の部分がなくなり根っこだけになった状態です。
この状態まで進行すると、歯の神経があった部分(部屋)に感染を起こして根っこの先に膿をためることもあります。
痛みを感じる程度は状態によります。歯茎に膨らみや、にきびのようなできものができることもあります。
⇒歯の根っこを残せる場合は、根管治療を行い上記C3のようにかぶせ物を作りますが、残すことが困難な場合は、抜歯が必要です。
抜歯後は、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどの治療を行いかみ合わせの回復を目指します。
むし歯を除去する所までは同じですが、詰め物や接着剤の材料に違いがあり仕上がり精度に明確な差があります。精度の違いは長持ちするかに関わってきます。
痛みが出そうな処置をする場合には事前に麻酔を使用し、なるべく痛みがないように処置を行います。体質的に麻酔が合わない患者さまの場合は、量や種類を変更して対応させていただきます。
むし歯の本数や進行によって治療期間は変動します。
一般的には、むし歯1本に対して1~2回来院していただくことを目安としております。小さいむし歯の場合は1回の処置で2~3本の治療も可能です。
よく間食をし、甘いものを好む方で十分なブラッシングをしておらずお口の中に汚れが残っている場合がむし歯になりやすいです。
遺伝も多少はあると考えられておりますが、生活習慣による影響が非常に大きいです。
あります。
治療後のメンテナンスが十分でないと再発する恐れがあります。